お茶の山へ――福建お茶の旅

2003年12月29日

香港編 | 福建編 | 珠江デルタ編

南安市詩山鎮の大きな繁華街。イメージとしては昭和40年代から50年代ぐらいなんだろうなという光景。
こういう建物の中のお店屋さんもそうなんだけど、店の外まで商品を出して陳列している。昔も日本ではそうだったような気がする。それがいつしかガラスの自動ドアなどで店内に商品を並べるようになった気がする。
こういう場所に、例えばイトーヨーカドーとか、カルフールとかが来る日はないんだろうけど、そうなったら、このつつましくもにぎやかな通りはどうなってしまうんだろうなと、十数年先の歴史を予知してみる。
香港のお兄ちゃんの親戚の家の前の景色。これは数日前にも紹介したけど、まるで映画のロケ地にも来ているようなたたずまい。
こちらの方向に向かって車を飛ばして峠越えをすると安渓に着く。
この先の道がどうなっているかというのは、帰りに歩くことによって思い知ることになる。
安渓のどこかの路上でおろされ、早速茶の葉を見てみようということになった。お茶の生産地に生まれ、茶摘みのバイトをしたことがあるといっているというのに、この人たち、人の話を聞いていない。私のために茶畑を見せてあげようということらしいので、従順に一行に着いていく。
茶畑は、日本と全く同じです。葉も全く同じです、花も一緒でした。それであのお茶ができるんだから、なぞといえばなぞだ。
これはほんの一例なんですが、段々畑というのをいろんなところで見ました。
安渓のお茶の卸売市場です。こんなところに来る日本人はいないだろうな。私もここまで本当に来るとは思っても見なかった。
卸売市場の外はこんな感じで、細々と経営する商店が密集しているというのではなく、市場の中にみんな入っているという感じなんですね。
卸売市場の中。文字どおりお茶を売っている人がお茶をもって売っている。同行したお茶のバイヤーが偉そうにお茶を見ていたのが、私はとてもおもしろかった。
どうやら、お茶を手にとって様子を見て、においをかいで、気に入ったら、試飲をして、購入といったようになるらしい。つまり、購入したお茶に手あかがつくことは免れないと……
内部はさすがに広いけど、閑散としているので、今はシーズンじゃないんだろうなとは思った。中国のお茶のシーズンっていつ?
お茶の葉を入れる容器は別売。立派な入れ物に入れたければ、その容器を買わなければならない――つまり、安いお茶でも立派にしたければ、立派なケースを買えということか。
茶器もこうやって売っていることは得っているんだけど、どう考えても、日本人が買おうと思う質まで達していないものが多い。
(左)卸売市場の中のお茶屋さんの一つでお茶を買うべく一同集ってお茶を飲んで、お茶談義と値引き交渉をする。
みんなが買おうと思ったぐらいのお茶なので、いいお茶に違いない。彼らのお茶へのこだわりのすさまじさとその言葉のかけ合いにひたすらすごいと思った。多分日本人はいいお茶をゲットすることはできまい。
私は相変わらず香港のお兄ちゃんと日本語と筆談で細かく打ち合わせして、お兄ちゃんに福建語で交渉してもらうことにした。シンセンでもこのパターンでお茶を買った。

(右)お茶は計量されてパッケージに入れてくれる。パッケージはサービスしてくれた。
福建では、この小型のパッケージが一杯分らしいんだけど、それでは濃過ぎるとJ小姐が言うので、多分、そういう飲み方をしているのは福建だけだと思う。

お茶の山へ――福建お茶の旅 日本以外の場所へ ホームへ
qianye27@sina.com